2011年、東日本大震災が起きたとき。
ニュースで流れる被災地の映像、スーパーの品薄状態、そして経済の混乱…。
テレビの前で乳飲み子を抱えながら、私は不安でいっぱいでした。
「この先どうなるんだろう?」
「私たち家族の暮らしは、大丈夫なんだろうか?」
家計を守る立場として、ただ見ているだけではいけない気がして。
そのとき強く思ったのが、「自分で考える力を持たなきゃ」ということでした。
「投資」は一部の人のものじゃない?
震災のあと、経済の動きにも少しずつ目を向けるようになりました。
日経平均、為替、企業の株価…はじめはさっぱり意味がわからなかったけれど、
「これからの時代、知らないままでいる方が怖いかもしれない」
そう感じて、少しずつ投資について学び始めたんです。
といっても、当時の私は普通の主婦。
育児と家事、そして少しのパート。
お金にも時間にも余裕があるわけじゃないけれど、
- 銀行に預けておくだけでいいの?
- 自分で何も決められないままでいいの?
そんなモヤモヤが、私を一歩踏み出させてくれました。
最初は「優待目的」でゆるく始めた

私が選んだのは、身近な企業の「株主優待」付き銘柄。
好きなカフェ、子どもとよく行くファミレス、近所のスーパー…。
「ここなら応援したいな」と思える会社の株を、数万円単位でコツコツ購入。
配当や優待券が届くたびに、少しずつ楽しみが増えていきました。
投資と聞くと「ギャンブルみたいで怖い」と思う方もいるかもしれません。
でも私は、”自分が納得できる範囲で、小さく始める”という選択をしました。
リーマンショック、コロナ、そして…
その後もいろいろな出来事がありました。
株価が大きく下がることもあれば、上がることもある。
慣れてくると、「もう少し増やしたい」と思って、信用取引にも挑戦。
…結果は大失敗でした。
下がり続ける株価に耐えきれず、ついには証券会社から「追証」の通知が来てロスカット(強制決済)されてしまったんです。
一気に現実を突きつけられて、しばらくは自分を責めました。
でも今振り返ると、あの失敗から学んだことは大きかった。
- 自分なりの投資ルールを持つこと
- 「怖い」と思う感覚を無視しないこと
- リスクを取るだけじゃなく、引き際も大事にすること
こうした経験が、今の投資スタイルを作ってくれたと思っています。
「主婦だからこそできる投資」もある

家計を預かる主婦は、無駄を見つけるのが得意。
そして、子育て中の私たちこそ、「先を見通す力」「感情に流されない冷静さ」が身についていることも多いんです。
投資といっても、
「一攫千金」や「一日で◯万円稼ぐ」みたいな世界ではなく、
地に足のついた資産づくりとして、ゆっくりでも続けていくことができる。
私が14年続けてきて実感しているのは、
「知識より、経験がものを言う世界」だということ。
そして、主婦の感性や生活目線が、意外と強みになる世界だということです。
まとめ:誰かに任せる時代から、自分で考える時代へ
震災をきっかけに、私は投資を始めました。
そして「主婦でも、いや、主婦だからこそ投資はできる」と思えるようになりました。
- 何もわからなかった私が
- 失敗をしながらも
- 少しずつ経験を積み重ねてきた14年
もしあなたが、
「お金のことが苦手」
「投資はなんだか怖い」
「でもこのままでは不安」…と感じているのなら、
まずは身近なところから、「自分で考える」ことを始めてみてほしい。
それが、きっとこの時代を生き抜く力になるから。
👉 私の詳しい投資ストーリーはこちらでも紹介しています
▶︎ 【プロフィール】子育てしながら投資14年。私の投資ストーリー
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