こんにちは、かおりです。
今回は、私が信用取引で大きな損失を出してしまった体験について、正直にお話ししようと思います。
「信用取引って、うまく使えば利益が2倍になるらしい」
そんな軽い気持ちで始めたのが、失敗のはじまりでした。
今思い出しても胃がキリキリするような経験ですが、この話がこれから投資を始める誰かの役に立てばという思いで書いています。
信用取引とは?初心者にもわかりやすく
信用取引とは、証券会社からお金や株を借りて、自己資金以上の取引ができる投資方法です。
- 自分の資金30万円で、最大約90万円の取引ができる(※証券会社による)
- 持っていない株を売って、あとから買い戻す「空売り」も可能
- 利益が大きくなりやすいが、損もそのぶん大きくなる
一見魅力的に見えるかもしれませんが、初心者にとってはリスクが非常に高い取引方法でもあります。
私も当時、仕組みをなんとなく理解したつもりで、完全に甘く見ていました。
私が信用取引に手を出した理由
長期投資で含み益が出ていた時期、少し自信がついてきて「もっと増やせるのでは」と思うようになりました。
そんな時に目にしたのが「信用取引なら少ない資金で大きく儲けられる」という広告。
- 値動きの激しい銘柄にも挑戦できる
- 小さな値幅でも2倍の利益になる
- 失敗してもすぐに戻るだろう
最初は少額で様子を見るつもりでしたが、少しうまくいっただけで欲が出てしまい、どんどん取引金額が大きくなっていきました。
大失敗の全貌|強制ロスカットの現実
ある日、保有していた銘柄の株価が急落しました。
「一時的な下げだろう」とナンピン買い(買い増し)を繰り返した結果、含み損はどんどん膨らみ…
ついに、証券会社から**「追証(追加保証金)」の連絡**が入りました。
そしてそのまま資金が足りず、
**「強制ロスカット(強制決済)」**に。
結果、100万円近くの損失が確定し、これまでコツコツ積み上げてきた資産が一瞬で吹き飛びました。
精神的にも家計的にもダメージ
当時は子育て中で、パート収入と家計のやりくりだけでも精一杯。
「あのお金があれば、子どもの教育資金にできたかも」
「何やってるんだろう…」と、自分を責め続けました。
家族にも言えず、誰にも相談できなかったのが一番つらかったです。
でも、そこで完全に投資をやめなかったのは、「失敗したからこそ学べたことがある」と思えたからです。
私がこの失敗から学んだ5つの教訓
1.わからないものに手を出さない
→利用する制度のリスクをきちんと理解していなかった
2.「借金」での投資は慎重に
→信用取引は「借金取引」。一歩間違えれば家計に大打撃
3.希望で判断しない
→「戻るはず」は根拠ではなく願望。冷静さが必要
4.自分ルールを決めて守る
→損切りライン、取引上限などを明確にしておくべきだった
5.失敗を繰り返さない仕組みを作る
→信用口座を閉鎖し、自分に合わない手法からは撤退
今の私の投資スタイル
この経験を経て、今の私は
というスタイルで、無理なく・安心して続けられる投資に切り替えました。
今では、株は怖いものではなく、生活をちょっと豊かにしてくれる相棒のような存在です。
まとめ|「自分は大丈夫」という思い込みが一番危ない
信用取引は、うまく使えば大きなリターンを得られる方法でもあります。
でも、それには経験・知識・メンタル・リスク管理すべてが求められる世界。
初心者だった当時の私は、それを持たずに飛び込んでしまったのです。
今この記事を読んでくれているあなたが、同じ失敗をしないように。
そして、「失敗しても立ち直れる」と感じてもらえるように。
私のこの経験が、少しでも役に立てばうれしいです。
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